書評を書きたいけど、「何を書けばいいのかわからない」「文章が思い浮かばない」と困っていることはありませんか?
書評は、いくつかのポイントをおさえると誰でも書くことができます。特にテンプレートを作っておくとスムーズに書くことができるでしょう。
この記事では、書評の書き方のポイントやテンプレートの例、おすすめの書評サイトについてご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
(アイキャッチ出典:https://www.pexels.com/ja-jp/photo/2409566/)
書評とは何か?
書評とは、本の内容を分かりやすくまとめて、個人の考えも交えて伝えることです。Wikiでは以下のように説明してあります。
書評(しょひょう、Book review)とは、一般的に、刊行された書物を読者に紹介する目的で論評や感想などを記す文芸評論の一形式である。(引用:wiki)
読書感想文は、主に自分の感想という主観がメインになります。これに対して書評は、客観的な本の評価、まとめがメインになります。
ブログでの書評では、本の購入を検討している人に向けて書かれることが多いため、本を読んでいない人に向けてわかりやすく、具体的に伝えることが目的になるでしょう。
客観的な意見がメインにはなりますが、主観が一切無いと単なる本の紹介、要約になるため注意してください。
【書評の書き方のポイント①】書評を書く目的を明確にする
書評を書く際のポイントを3つご紹介します。1つ目のポイントは、書評を書く目的を明確にすることです。
書評を書く目的は「おすすめの本を紹介したい!」「本の感想を誰かと共有したい」「読書のアウトプットで書く」「大学のレポートで書評を書く」などといったように人それぞれです。
おすすめの本を紹介する場合は、本の魅力を最大限に伝えるといった目的があります。大学のレポートで書く場合は、論理的に考えた自分の主観を持つことが大事になってきます。
このように、書評を書く目的を明確にすることで、本を読む際に、「この文章は書評で紹介したいな」「著者の意見に反論はないかな」といったように、考えながら読むことができます。
【書評の書き方のポイント②】書評を意識して読書する
書評を書く際の2つ目のポイントは、書評(書くことを前提として)を意識して読書することです。
- 読みたいと感じた動機を考える
- 「はじめに」「終わりに」「目次」を読む
- 読書する前に結論や著者の主張など内容を予想してみる
- 目次の中から気になったポイントを熟読する
- 全体を流して読む
- 気になったポイントを熟読する
- 著者の主張など、本書の最も伝えたい本質を読み取る
①読みたいと感じた動機を考える
書評を書く目的から考えて、なぜこの本を読みたいと感じたのかを考えましょう。
本を読む目的が明確になることで、どういった点に気を付けて読むかがはっきりとします。
②「はじめに」「終わりに」「目次」を読む
「はじめに」「終わりに」では、著者の主張がまとめられていることが多いです。「目次」では、見出しから内容がおおまかに知ることができます。
「はじめに」「終わりに」「目次」を読めば、本の全体像を把握することができるので、効率的に読む準備になります。
③読書する前に結論や著者の主張など内容を予想してみる
本の全体像をイメージできたら、著者の主張を予想してみてください。「はじめに」「終わりに」でも抽象的に書かれていることが多いですが、具体的に予想することが重要です。
結論を予想することで、自分の中に仮説を立てながら読むことができるので、疑問点などが出やすくなり、記憶に残りやすくなります。
④目次の中から気になったポイントを熟読する
小説であれば1ページ目から最後から読まないと楽しめませんが、ビジネス書や新書などであれば全て熟読する必要はありません。
本の一字一句全てが自分にとって有益とは限らないので、「目次」の中から気になるところだけ読むスタイルでも十分身になる読書ができるでしょう。
熟読する際には、気になったポイントに、付箋やマーカーなどで印をつけてあげるとあとで分かりやすいです。
⑤全体を流して読む
「目次」からでは、内容までは具体的に想像できません。一度、全体を流して読んでみるといいでしょう。
全体を流して読む際には、気になったポイントには、付箋やマーカーなどで印をつけてあげましょう。
⑥気になったポイントを熟読する
全体を流して読んだら、その中で気になったポイントを熟読して、より理解を深めましょう。
全て読むことができればいいですが、本を全て読むことが目的になってはいけません。
読書の目的は「新しい気付きを得ること」です。読みたいと感じた所だけ読むようにすると、より多くの本に触れることができるようになるでしょう。
⑦著者の伝えたいことは何かを読み取る
本を読み終ったら、著者が最も伝えたかったことは何かを考えてみましょう。著者の主張に対しての反論や、自分の立場から見た意見なども考えるといいです。
【書評の書き方のポイント③】書評は2W1Hを意識する
書評を書く際の3つ目のポイントは、書評は、2W1Hを意識して書くことです。
- Who(だれに)
- What(なにを)
- How(どのように)
Who(だれに)
書評の読み手が誰なのかを明確にすることで、何を伝えればいいのかを明確にすることができます。
What(なにを)
読み手は、あなたが本のどこに興味を持ち、どんなことを考えたのかを知りたいと思っています。
そのため、あなたが本を読んで、重要と感じたポイント、心に響いた言葉、自分の経験などを通して感じたことなどといった点で、伝えたいことを決めます。
How(どのように)
同じ本でも、たくさんの書評がありますが、書いている人の年齢、性別、職業などはバラバラです。
書評をどんな立場から、どのように伝えるかを考えるとより、オリジナリティのある書評が書けるでしょう。
気を付けたい書評のNGな書き方3つ
書評のNGな書き方を3つご紹介しますので、書評を書く際には、気をつけましょう。
- 嘘の評価を書かない
- ネタバレには注意
- 簡潔に伝えること
噓の評価を書くことは、もちろんだめです。また、本の情報を誤って伝えても噓をつくことになりますので注意しましょう。
ネタバレは、これから本を読もうとしている人にとっては非常に迷惑な行為ですので、気を付けたいポイントです。
しかし、逆にネタバレしてから読むタイプの人もいますので、ネタバレする際にはネタバレがあることを注意書きしておくといいかと思います。
また、本の内容や自身の考えは、長々と書いても読みづらくなるだけです。読み手のことを考えて読みやすく、分かりやすい文章を意識しましょう。
書評の簡単な書き方はテンプレートを使うこと
書評を一から書こうとすると大変ですが、テンプレートを使うと簡単に書評を書くことが出来ます。
上記のようなテンプレートに沿って書いていくと、簡単に書評記事ができあがります。
しかし、あくまで一例なので自身が書きやすいと思った書き方を見つけるといいでしょう。読者が読みやすく、ためになるような書評が書けるとベストです。
人気ブログのテンプレートから学ぶ、書評の書き方
上達への近道はプロから学ぶことです。ここでは、人気ブログの書評記事をご紹介しますので、ぜひ参考にして書評の書き方を学んでください。
かきぴりある。
多くの書評記事を公開しています。本のポイントを3つ紹介してまとめる、シンプルながら分かりやすい書評記事です。
26歳で読書を始めたら人生が変わった
こちらのサイトも多くの記事を公開しています。要約と学び、気付きを3~4つにまとめて、今後の行動や読んで変わったことなども紹介しています。
NO BOOK NO LIFE
書評記事と合わせて、動画でも紹介しているので、通勤や通学時など忙しい人にも嬉しいサイトです。本のポイントを3つ紹介してまとめる書評記事です。
本の要約サイト flier
本の要約サイトflierは、1冊10分で読める要約サイトです。2600冊以上ものビジネス書などがまとめられていて、時間のないビジネスパーソンに人気のサイトです。
有料サイトになっていますが、その分、良質な記事を読むことができます。
書評を書くのに便利なアプリ4選
書評を書くのに、役立つおすすめツールとして読書アプリがおすすめです。
本を読んだ感想をお手軽にアウトプットすることができます。また、メモ代わりに書くこともできるので、あとで見直す用として活用することもできます。
- 読書メーター
- ブクログ
- Readee
- 読書管理ビブリア
筆者がよく使っているアプリは、ブクログです。書評を書く・見るだけではなく、話題の本をランキング形式で見ることができるのも嬉しいポイントです。
【番外編】大学生向けの書評の書き方
ここまでは、主にブログで書く際の、書評の書き方をご紹介してきました。番外編として、大学生が書く書評についてもご紹介したいと思います。
大学生が書く書評では、著者の主張に対して自分の考えを述べることが重要になってきます。特に、自分の考えが賛成なのか、反対なのかをはっきりとさせて論理的に考えを順序立てて書く必要がでてきます。
本を読む際には、同じテーマを扱った肯定的な本と否定的な本の両方を同時に読み進めると、それぞれの立場から広い視野で考えることができるのでおすすめです。
【まとめ】書評を上手に書くには実践あるのみ
この記事では、書評の書き方のポイントやおすすめの書評サイトについてご紹介しました。
本の書評を書く際には、本の内容すべてを紹介しようとすると、膨大な文章になるため要点だけをまとめることが大事です。読み手がいるということを意識して、読みやすい文章を書くことを心がけましょう。
書評を書く回数が増えていくと確実に上達もしていきますので、まずは実践してみてください。
文章に自信の無い方は文章術の本を読むことをおすすめします。